2006-01-01から1年間の記事一覧

BTCV国際リーダー会議(続き)

BTCVの保全合宿は基本的に自炊で行われます。リーダーが事前に、ボランティアが必要と思われる栄養補給を考え、買出しを行い、ボランティアと一緒に食事を作るのが常です。今回の朝食は、完全なセルフ。食堂に行くと、おもむろにパンと果物の山が置いてあり…

BTCV国際リーダー会議

またまた久しぶりの更新ですが、17日から23日まで渡英し、BTCVの活動状況などを見聞してきました。しばらくは、まじめな話題、しょうもない話題を含め、数回に分けてご紹介したいと思います。さて、BTCVとは、英国で実践的な環境保全ボランティア活動を提供…

ふく森のグループリーダー講座ご案内

最近、ブログ更新を怠けながら恐縮ですが、下記の講座を準備しております。 ふくおか森づくりネットワーク(以下、ふく森)としては3年ぶりの企画です。これまでのBTCV等とのご協力も絡めながら、ふく森による講座提供を継続的に毎年実施することにより、人…

石見銀山

12日〜13日にかけて、緑と水の連絡会議のW氏の依頼で島根県大田市大森町を中心とした石見銀山遺跡を訪ねました。ここは、1526年の発見以降、灰吹き法という精錬法で銀を大量に産出し、江戸時代には年38t、世界の産出銀の約3分の1を占めていたといわれていま…

ナチュラル・イングランド

2006年10月11日、英国の野生生物の保全を業務対象としていた特殊法人イングリッシュ・ネイチャーEnglish Natureと、景観・アクセス・レクリエーションを業務対象としていた特殊法人カントリーサイドエージェンシー(田園地域庁、Countryside Agency)、そし…

環境保全ボランティアリーダー養成講座を終えて

久しぶりの更新になってしまいました。標記のイベントを無事に終えて、3年越しの仕事として一つの成果を得ることができました。このイベントは、英国BTCV(英国環境保全ボランティアトラスト)のトレーナーに来日していただき、事務局と2日間の準備ワーク…

国際ワークと英国BTCVの戦略

先週長崎で行われた、日・中・韓国際ランドスケープ専門家会議での報告集に下記の論文を掲載しました。 International Conservation Working Holidays in Fukuoka, Japan and Strategy of BTCV in United Kingdom. Journal of Landscape Architecture in Asi…

シイ・カシ萌芽林の動態

(社)日本造園学会九州支部、平成18年度長崎大会の研究・事例報告会で下記の口頭発表を行いましたので掲載します。 朝廣和夫, シイ・カシ萌芽林の樹冠特性と林分条件要素の関係性に関する研究, (社)日本造園学会九州支部研究・事例報告集Vol.14, 2006.8.30. p…

WEB更新

国際里山田園保全ワーキングホリデー実行委員会の提供する環境保全ボランティアのWEBを更新しました。まだまだ内容が不十分ですが、国際ワーキングホリデー、環境保全リーダー養成講座と日本環境保全ボランティアネットワークの活動。そして、英国環境保…

国内初!英国BTCVの研修プログラム

じっくり準備をしてきた下記のイベントの公募をはじめました。 ぜひ、興味のある皆様方にご参加いただき、アドバイスを下さい。また、継続的な連携活動にご協力をお願いいたします。経緯は、PDFファイルに示していますが、このプログラムを実施したいと思い…

景観保全と環境ボランティア

今年の2月に下記の雑誌に掲載いただいた内容をWEB用にPDF化しました。 景観保全と環境ボランティア, 九州大学 環境, No.21, p11-14, 2006.2. 私が英国で見聞させていただいた、景観保全と環境ボランティア活動の状況を、かいつまんで紹介しています。こちら…

援農ボランティア

昨日の日経新聞に下記の記事がありました。 プロの農業都会で学ぶ、田舎暮らしを夢見るシニア、体験農園や援農ボランティア 2006年7月23日、日本経済新聞 関東関西では、援農ボランティア養成講座が自治体や農協、NPO法人で実施されており、農家から本格的に…

菜種搾り

昨年度から、里山保全体験ツアーで育て・収穫してきた菜種のタネを搾り、菜種油を作ることにした。依頼先は、NPO法人伊万里はちがめプランの「菜の花の会」にお願いした。見学を兼ね、いろいろ説明をしていただいた。 菜種から、菜種油を作る工程は、まず、…

国民参加の森づくり

今日は社団法人国土緑化推進機構、平成18年度林野庁補助事業である「NPO創造的森林づくり推進事業」の集合研修・ヒアリングに、専門家として参加するため、山梨県北津留郡小菅村の寺子屋自然塾を訪ねた。神田から青梅行きに乗り奥多摩駅まで約2時間、そこか…

里山保全体験ツアー 参加者募集!!

お茶の里、八女郡黒木町の元笠原東小学校に宿泊し、農林体験、川遊び、参加交流のある体験活動です。夏休みの3日間、自然の中でリフレッシュしませんか?小学生、中学生のお子さんをお持ちの方は親子で、また、大学生や社会人の方はお1人やお友達と。 この2…

第一回ワークキャンプフォーラム

久しくブログ書きをさぼってしまった。体調をくずしたり、忙しかったり、また、書きたいと思うことがなかったりと、理由は様々。さて、最近のトピックとして、7月1日〜2日、静岡県の富士山の麓、国立青年中央青年の家で 第1 回全国ワークキャンプフォーラム …

NHKラジオ

うちは毎朝、NHKラジオを聴いている。 今朝のラジオ。アナ:「今日は、椎葉村の○○さんと電話が繋がっています。○○さ〜ん。・・・・○○さ〜ん。・・・・・。おかしいですね。あっ、レバーを上げ忘れていました! (中略)○○さんありがとうございました。それで…

古民家再生

私事で恐縮であるが、ある里山景観の美しい地域の古民家再生の夢を持ち、明治34年築の物件について、M建築家に調査をお願いした。 なんせ、古い物件である。まずは、専門家に痛み具合と、再生の価値があるかどうかを見てもらう必要があるからである。結論は…

芸術工学座談会

6月3日に渾沌会(九州大学芸術工学部・九州芸術工科大学同窓会)の主催する、芸術工学座談会「私の仕事」Live! 版 2006が行われました。詳細は、同窓会WEBをご覧下さい。環境は 【テーマ】 『発注者と受注者の視点で環境デザインを考える』 とし、T先生とK先…

はじまりの森の植生調査 

会の会報に掲載した内容です。 右の写真をご覧下さい。タブ、ヤマザクラ、コナラの混交林において、タブを択伐したところ、ヤマザクラが保全できただけでなく、林床植物の被度が一気に高まりました。以下、本文 安全で楽しい落葉広葉樹の保全を目的とした作…

西欧の庭園様式

日本造園学会全国大会が大阪芸術大学で行われ、その中で、学会として類を見ない芸大らしい大会記念舞台公演「庭園の響き 浜畑賢吉が語る庭園と音楽のひびき」が芸術劇場で行われました。公演の主題は 「18世紀は、ルネッサンスからバロックにいたる整形式庭…

五右衛門風呂の修理

里山学校とは、福岡県八女郡黒木町の元笠原東小学校の施設を利用して、都市農村交流の拠点として利用しようという目的のため、研究・教育活動の一環として行っている。ここには、大学が手作りで五右衛門風呂を設置している。中は半露天になっており、昨年度…

広葉樹の植林について

近年、森のイベントとして広葉樹の植林が行われている。記念植樹的なものもあれば、風倒木被災地への植林、水源涵養林としての植林など、目的は様々である。針葉樹でなく広葉樹が選定される理由は、後者のほうが水源涵養や生物多様性、風致などの機能に優れ…

幼児とノコギリ

今日は、鴻巣山の帰りに、4歳の息子に手ノコと幼児用軍手を買ってあげた。 普段ボランティア活動で行う手順にのっとり、息子を相手に服装・道具のチェック、道具の使用法、身の回りの安全確認、ノコのひきかたの指導を行った。そこそこに理解し、挽くのこの…

基礎製図

4月に入り新年度・新学期。様々な新しい仕事の準備で慌しく、このブログの更新も手薄になってしまった。私自身の情報化・社会化を目指したサイトであり、見に来ていただけるサイトにしていくためにも、より身近に感じた話題も書き込みたいと思う。最近、大…

命の大切さ

先日、ある宿で見た「男女共同」に関するTV番組で次のような言葉が耳に残りました。「急激な少子化は、国が成り立たなくなる。」「建前で企業は産休を取れというが、本音では取られたら困る。」「これほど命を粗末にする国は無い。」というものです。私は、…

福岡県八女郡黒木町において、これまで「国際里山田園保全ワーキングホリデーin福岡」を9回行ってきた。地元の山村塾や林研グループ、研究室、BTCV、黒木町などのパートナーシップで継続されてきている。来年度10周年を迎えるに当たり、今年度の報告書の「今…

ダンボールコンポスト

我が家の生ごみはダンボールコンポストで毎日処理している。 ダンボールコンポストとは、もみ殻くん炭10リットル、ピートモス15リットルを二重底のダンボールに入れ、虫が入りにくいようにコンポストキャップを行うものです。 生ごみの90%は水分です。4階か…

イングリッシュガーデン

本日は大分のチェルシークラブの講演会にお呼びいただき、「英国における景観保全の取り組みとガーデニング」というタイトルでお話をさせていただきました。 チェルシークラブの皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。会場は、ダイヤモンド…

都市在住者の2割「将来は農村に住みたい」

日経記事日経住宅リサーチにこんな記事がありました。都市部在住で「農村や山村、漁村に住みたい」との願望がある人が20.6%と2割を超え、性別・年代別では50代男性が38.2%で最も多いそうです。実際に住むために必要な条件としては、医療機関の整備(43.8%…