国際ワークと英国BTCVの戦略

先週長崎で行われた、日・中・韓国際ランドスケープ専門家会議での報告集に下記の論文を掲載しました。

International Conservation Working Holidays in Fukuoka, Japan and Strategy of BTCV in United Kingdom. Journal of Landscape Architecture in Asia Volume 2, Japanese Institute of Landscape Architecture, Chinese Society of Landscape Architecture, Korean Institute of Landscape Architecture, August 2006, p109-114. (リンクファイルは、WEB用にレイアウトしなおしたものです。)

この研究は、「国際里山田園保全ワーキングホリデーの現状と英国BTCVの国際戦略」というタイトルです。1997年から、英国BTCVと福岡で行われてきた国際ワーキングホリデーについて、その事業評価、活動組織、人材育成という観点から課題を整理し、将来の方向性を明らかにすることを目的としています。調査内容は、国内参加者へのアンケート調査、リピート数、スタッフとしての参加状況の取りまとめを行いました。その結果、概して、保全活動への評価は高く、リピート数の増加がコンスタントに得られています。しかしながら一方で、活動展開に必要な事務体制が確立できず、人材の育成という点の不充分さを指摘しました。また、BTCVは2006年度から環境保全ボランティア認定プログラムへの参加を各国の団体に求めており、私達は今後の展開として、人材育成プログラムを行いながら、地域のコア組織を形成してゆく必要性があると考えられた内容です。

今月、下旬に行う、環境保全活動リーダー講座は、その第一歩です。15人の定員が14名まで応募いただきました。次の展開に向けて、調査を続けようと思います。