第一回ワークキャンプフォーラム

asahiro2006-07-04


久しくブログ書きをさぼってしまった。体調をくずしたり、忙しかったり、また、書きたいと思うことがなかったりと、理由は様々。

さて、最近のトピックとして、7月1日〜2日、静岡県の富士山の麓、国立青年中央青年の家で

第1 回全国ワークキャンプフォーラム
ワークキャンプリーダー養成講座」
ワークキャンプは社会を変える〜

が催された。

ワークキャンプ」とは何か?
端的に言うと、合宿型のボランティアである。派遣団体がカウンターパート団体と事業を立案し、参加者を募集してチームを派遣する。もともと、80年ほど前に、ドイツ、フランスの若者を中心に始められた活動で、日本では、YMCAやユースホステルの活動にその端緒を見ることができる。

現在、国内には、ワークキャンプスタディーツアー、エコツーリズムグリーンツーリズム、ワーキングホリデーなど、様々なタイプの旅行形態があり、大学生協のラックにも、これらの美しいリーフレットが並んでいる。

今回は、特にワークキャンプ、東南アジアやアフリカ諸国の学校建設、海外や国内孤児等の子供たちとの交流、国内での農林体験、里地里山保全等に取り組む複数の団体が集まり、リーダー養成講座を実施する始めての取り組みである。

ワークキャンプ」、この言葉は、実はあまり知られていない。友達を誘おうとして、「新しい人たちと出会えるよ」というと「出会い系?」と言われるし、「新たな楽しい自分を発見できるよ」というと「宗教? 怪しい団体」といわれるそうである。
また、キャンプというと、日本人はテントを張るものとイメージするが、テントは張らないのである。何かの目的のために一時的に設けられる宿営地や拠点というのが正確だろう。

このフォーラムの大きな目標は、この「ワークキャンプ」という言葉の認知度をさらに高めるために、各団体が連帯しようということであった。

さてさて、BTCVと国際ワークを重ねてきた私達は、一団体として加えていただき、リスクマネジメントや、カウンターパートを考えるという題目で、講師として参加させていただいた。各団体のお話はとても興味深く、共通した目標や課題があることを発見することができ、とても有意義な時間だった。

一方、各団体の参加者やリーダーの話を聴くにつれ、リスク管理不足を若さとパワーで乗り越えている現状を垣間見ることができた。より磐石な活動として社会に認知されるには、この品質管理の充実が欠かせないであろう。

また、ワークキャンプの創造する価値はなんだろうか?
私は、皆さんの話を聴きながら、下記の4つにまとめてみた。

<自己発見価値>
  ・新しい私の居場所、私の時間、私の友達の再発見。
  ・知らなかった自分の再発見。
<タスクフォース価値>
  ・3人寄れば文殊の知恵、できないことが実現できる。
<アナログネット価値>
  ・感謝が繋ぐボランティア社会。
  ・友達が私のセーフティーネット
<日常逃避価値>
  ・働きすぎだよ日本人、休暇文化を創造しよう。

これらの価値は、現在の東南アジアなどの社会、また、かつての日本社会が有していた価値である。
Actionの代表が、「子供の頃に、心から何でも相談できる人が何人居ましたか?」という質問をされ、これらの国やかつての日本は10人だそうですが、現在の日本人は9割が0人と応えるそうです。

私達の社会は、都市・農村に関わり無く、人を、環境を社会化していかなければならないようです。
ワークキャンプはその一つの有効な手段として、位置づけられると思います。
私達は、森づくりや里山をキーワードに活動をしていますが、新しい芽吹きを見つけるには、ワークキャンプを通じ、新しい人々を巻き込む活動がそのキーになることが期待されます。

今後の私達の事業も、そのような方向を目指し、企画立案してゆきたいと思います。
皆様、よろしくお願いいたします。