BTCV国際リーダー会議(続き)

asahiro2006-12-01


BTCVの保全合宿は基本的に自炊で行われます。リーダーが事前に、ボランティアが必要と思われる栄養補給を考え、買出しを行い、ボランティアと一緒に食事を作るのが常です。

今回の朝食は、完全なセルフ。食堂に行くと、おもむろにパンと果物の山が置いてあり、自分で飲みのを入れていただくという、形式でした。

お昼は、トルティーヤ。小麦粉を薄く延ばして焼いたものに、様々な刻み野菜、チーズ、クリーム、トマトソース(辛いやつ)、オリーブを乗せ、いただく料理です。これは、手間要らず。フレッシュな野菜がたくさんいただけ、英国滞在期間中で一番おいしい料理でした。保全合宿ではお薦めの一品だと思われます。


さて、会議で出されたシリアスな一つの話題は、「サステイナブル トラベル」でした。
旅行をすると、その移動に際し二酸化炭素を排出します。持続的な環境保全活動という観点を考える場合、私達はこの排出量の削減について、何ができるのだろうかという国際部からの提起でした。

国際部としては、リーダーとボランティアのフライトマイレージを積算し、一方で植林数のカウントを行っています。その他にという問いかけの中で、電車に乗ればいい云々のアイデアがリーダー達の中から出されていました。

実は、この話題。国内リーダーから、長距離旅行をする国際ボランティアは、もう止めてしまったほうがいいのではないか、という意見が出されているという事に端を発しているとの事でした。

私からは、下記の意見を述べさせていただきました。
サステイナブルとは計画論であり、マイレージを換算し、その分を植林する。そういう対応でいいように思われる。そもそも、BTCVは人材を資源と位置づけ、リーダーを育成し、活動の中で人々を啓発してゆくことを使命としてる。私達は英国リーダーの振る舞いや技術、考え方をつぶさに見て、その重要性を学びました。フライトで排出した二酸化炭素どうこうよりも、啓発した先の人々が、環境活動を開始するということを、重要視すべきでは・・」


英国滞在の最後の夜、BTCV評議会議長のロジャー氏がわざわざロンドンから会いに来ていただけました。
High Wycombeのパブで同じ話題が出て、彼は、BTCVに来て欲しいという海外の人々がいる。解決しなければならない議論と言われていました。

私の印象は、やはり、BTCVの首にロープをかけるような、とても危険な議論ではないでしょうか。彼らにとって、国内活動は" Act Locally"、国際活動は"Think Globally"に相当します。マイレージ問題で後者を切るようなことがあれば、それは、環境活動の潜在力を大きく後退させるように思われます。

ツーリズムのあり方事態が、英国では問われているようでした。