五右衛門風呂の修理

asahiro2006-05-11


里山学校とは、福岡県八女郡黒木町の元笠原東小学校の施設を利用して、都市農村交流の拠点として利用しようという目的のため、研究・教育活動の一環として行っている。

ここには、大学が手作りで五右衛門風呂を設置している。中は半露天になっており、昨年度は、高校生・中学生に入浴してもらい、大変好評であった。

なぜ、五右衛門風呂なのかというと、

  1. 小学校には風呂がなく、宿泊拠点として必要だから。
  2. 山村には木材がふんだんにあり、バイオマスエネルギーを体感してもらうため。
  3. 釜の製作所は全国でも一箇所しかなく、このタイプの風呂自体希少であるため。
  4. 昔の人と自然の関係を感じてもらうため。
  5. 農林仕事の疲れを取ってもらうため。
  6. 家に帰ってから、家族や友人への話題としてもらうため。

主な主旨は、上から2つめまでであるが、五右衛門風呂の持つ魅力は、古いものという枠を超えて、いつの時代にも通じる良さを有しているような気がする。これは、都会に住む者の勝手な思いでしょうか?

この風呂は、手作りのため、風呂釜を囲む石積みが壊れたり、煙突の安全確保、廃水の導水が不十分であった。

今日は、風呂の周囲に深い溝を掘り、竹材で粗朶をつくり、小さな栗石とあわせて長い浸透水路を作成した。お風呂の水を抜くと、サーとここに流れ込み、周囲に流れ出すことなく、徐々に浸透していく。久々の作業を楽しんだ。