RSPB, Ynys-hir

asahiro2007-01-05


今年も、よろしくお願いいたします。
安藤さん書き込みありがとうございました。私も、遠くから応援してますよ〜。

ブログ書きに怠け者の私は、「長続きさせるコツ」と思い、無理をしないようにしています。
今日は新年なので、昨年、感動した写真を一枚紹介します。

これは、英国、ウェールズの西海岸、A487道沿い、MachynllethとAberystwyth間で、11月の夕方、道なりに車を走らせていたら、Afon Dyfi川の河口付近で、とてもきれいな黄昏の景色が目に飛び込んできました。ふと、RSPB(英国の野鳥の会)の看板が目に留まったので立ち寄ってみたのが、"Ynys-hir"という保護地区です。


少し土手に登って撮った写真がこれです。風になびくアシ、静かな水面と島、草地、羽根を休める
カナダグース、対面の土手には樫の森の中に設けられたハイドの建物が設えられ、その向こうには荒涼としたウェールズの山並みが見えます。全てがまぶしくて、感動しました。

素晴らしいのは、景色だけでなく、その設計・管理にも秘められています。
表にはビジターセンターがあり、地区内には7つのバードハイドがあります。散策路は土手より低い位置に設けられており、野鳥のいる河口や淡水湿地はハイドからでしか見れないように設計されていました。

淡水湿地の水面は、常に高いレベルで維持されており、放牧とあわせて、草地とアシ原が配置されています。植生面では、シャクナゲ類とシカモアなどの外来種は除去され、アシ原内のヤナギ類も取り除かれているそうです。

近くには電車が通り、農村集落もあるのですが、保護地区からは、樹林や土手で見えないように配慮されています。

湿地を保護する良心とは、こういうものなのだと感じました。