BTCVのアド

2006年頃にBTCV(英国環境保全ボランティアトラスト)の国際リーダー会議に参加した際、海外事業部のアニタ氏は国内リーダーからの海外ボランティアの排出するフライトの二酸化炭素が問題にされているといわれていました。

今日、BTCVのConservation Holidaysのメールアドを受け取りましたが、冒頭から下記のような流れで書かれています。

Making travel greener...


The polluting effects of holiday travel are well known. To help compensate for this we'll plant new native trees in sustainably managed community forests for every booking on a BTCV International holiday - whether you travel by air or bicycle!
「環境にやさしい旅行をしましょう・・・旅行の(温暖化への)影響低減方法はよく知られています。(排出する二酸化炭素を)相殺するために、BTCVの全ての海外ホリデーは、飛行機だろうが自転車だろうが、持続的な管理のされるコミュニティーフォレスト*1への在来樹種の植樹を行います。

And is it crazy to consider not even flying? Believe it or not, it's possible to get to almost all of our holidays without leaving the ground!
Why not find out for yourself - http://seat61.com/index.htmlSeat61.com is a great website full of advice and some surprising revelations. You could be combining a fantastic train journey with a BTCV Conservation Holiday and proving that there is life beyond Heathrow.
「飛行機を使わないというのはおかしいですか? 信じるかどうかは別として、私たちのほとんどのホリデーは地上を離れることなく現地に赴くことができます。
この素晴らしいWEBサイトをご覧いただければお分かりです。BTCVのホリデーと列車の旅を楽しめます・・・

意訳ですが、最後には、「life beyond Heathrow」というような語もあり、これは・・・訳しませんでした。

いわゆる、カーボンオフセット(自ら排出する二酸化炭素をオフセット)したい消費者に対する商品で、列車を組み合わせたボランティアツーリズムパッケージです。

乗換案内サイトも驚くべきサービスをしています。
こちらをクリックしてください「transport direct.info
"From"に「Charing Cross Underground Station 」、"To"に「London Heathrow Airport 」という語をコピペで入れて、属性は、両方とも"Station/airport"を選び、右下の"Go"ボタンを押してみてください。"To”が、プルダウン選択画面が出てきますが、適当に選んで、再度、"Next"ボタンを押す。
すると、ロンドンからヒースロー空港の乗換案内表示画面ですが、”Details”の右端に"Check CO2"という排出する二酸化炭素を計算するボタンがあります。これを押すと、列車と自動車、バスで行く場合のそれぞれの排出量がグラフで示されます。左のリンク集には、カーボンオフセットの関連サイトを列記するほどの手の込みようです。さらに、一人の場合は列車の排出量が少ないですが、Small Carに乗車人数を3人以上に変更すると、車の方が排出量が少なくなるという数字がグラフ化されるのです。

このような情報戦略は、まさに、カーボンオフセットを生んだ英国らしい取り組みですが、一方で、あるべき、NPOと企業の社会的連携、環境に対する社会的責任、強いリーダーシップ、思想的バックグラウンドが感じられます。日英で、一般消費者や企業の感覚に大きな違いはないと思いますが、先端を行くNPOや企業体の取り組みについては、学ぶべき点が多くはないでしょうか。

*1:英国の大都市圏周辺に設定されているグリーンベルト内の植林オープンスペース