パッチワークの森づくり

昨年度から国土緑化推進機構日本財団のご支援をいただき、群状間伐の森づくりを進めています。今回、紹介サイトを設けましたので、ぜひ、お訪ねください。

パッチワークの森づくり

パッチワークというのはネーミングであり、学術的に群状間伐とイコールではありません。
「パッチワークのような森を」という将来像のイメージを期待したネーミングです。

私のようなデザインの分野の人間が、なぜ、群状間伐を、というご指摘もあるかと思います。

私たちの関わる地域の山は、台風による風倒木の被害と財価の低迷で地元の方は管理を進められない現実があります。中長期的に建材としての優れた木材を育てることは欠かせないことですが、一方で、広葉樹の混交する森づくりを部分的に進め、生態的に安定した、また、バイオマス資源として利用できる森を育んでいく必要があります。
一般的には、広面積を伐採し、広葉樹の苗を植林することが多いのですが、その下草刈りは10数年必要となり、とても過疎化の地域で継続できる状況ではないと感じられます。群状間伐は、低コストで速やかに樹林化を図ることのできる過疎地域に適した更新方法ではないかと期待し、モデル林づくりとして取り組みました。

今後、様々な方々と、このモデル林の成長を見ながら、将来の方向性を検討できればと考えております。
ぜひ、ご意見、アドバイスをいただきたくお願いいたします。