藤見

asahiro2008-04-29


家も残すは外構のみとなり、建物は完成しました。先日、地域の役員の方々が見えられ、「ようこそ」と挨拶され、正式に組員になりました。地域への最初の顔見せとなったのが今日の藤見です。

地域の各組毎は、お宮の境内の藤の下に陣取り、男性と女性に分かれ鉢盛りやお弁当をいただき、お酒を酌み交わしながら交流を行う行事です。ここは五戸組で動いており、私の属するご近所さんは、他の組の方に私を紹介して回っていただけました。

田舎へ引っ越すと、なかなか地域に溶け込むのが難しいという話を聞きますが、この昔から続く組の制度は、人を通じて私達の村入りをスムーズに進めることができました。

後半は、若手同士で家を転々と飲み歩くのですが、この若手(26〜44歳)のグループは、なんと「中年会」といいます。私は三十数歳で中年会! と最初は相当ショックでしたが、人生50年の頃の流れなんですね。

各家では、世代関係なくお酒で盛り上がり、誰かがつぶれると、肩に担いで帰宅します。私も隣の方を家まで送り届け、この日は飲みすぎでつぶれました。

この地域にこられたますおさんは、口々に「最初に来た時は、なんちゅう地域や」と、この昔ながらのシステムに閉口されたそうです。でも今では、「これは続けないかん。」「横のつながりを大事にして、子育てを地域でせないかん」など、多くの体験談を聞かせていただきました。都会の育ちを受け入れる農村の包容力は、こういう点にあると感じた一日でした。