市民ができること

前日のブログに紹介した佐藤先生のご講演の中で、最後の「市民活動でできること」が抜けておりました。
先生は、下記の5つをご指摘されました。

  1. 楽しむ、興味を持つ:見ること、発信すること
  2. 労力面でのお手伝い:それぞれの技術レベルに応じたメニューを
  3. 賢明な消費者として:国産材というだけでなく、合法性・持続可能性が担保された木材利用を
  4. 納税者として:計画への参画とチェックを
  5. 市民による森林管理:施業協定者として、所有者として

先日、昨年度の森林と市民を結ぶ全国の集いの報告書を読んでいたら、サントリーの講演者の方が、「私どもは企業のCSR(社会的責任)として森づくりへの貢献に努力しておりますが、森林所有者の方々にも社会的責任を、さらに考えていただきたい。」というような趣旨のご発言をされていました。

佐藤先生のご指摘では、山の所有は官・民に分けられ、歴史的経緯から、後者に「公」の意識は極めて少ないと言われていました。
生産だけでなく、自然環境や私達の暮らしと森の繋がりを考えるには、1人1人が社会的責任を考え、実行することが環境問題の解決への道に違いありません。

佐藤先生の5つの視点は、まさにその点を付いたものと思われます。
2008年3月の森林と市民を結ぶ全国の集い福岡大会に向け、この観点の話が深められればと思われます。