環境保全活動リーダー

本日は、福岡市環境局の主催で福岡市環境保全活動リーダー講座が行われました。
テーマは:「環境保全活動をはじめよう」、全11回に及ぶ講座で、里山、野鳥、地球温暖化などなど、様々なフィールドでご活躍の方々が対象です。
講座の構成は、

  1. 導入:地域レベルで行動する環境保全活動リーダーの役割を認識
  2. 環境基礎技術:テーマ別の基礎知識を学ぶ、テーマ別の活動を実践する。
  3. ファシリテーション技術:人に伝える技術を学ぶ

の3部構成です。

私は、第1回、導入ということで、環境とは(概論)、環境保全活動リーダーとはということで、下記の内容のお話をしました。

  1. 環境保全とボランティアへの期待」

環境保全の概念について
・ボランティア活動への期待
・リーダーの役割・資質

です。特に、今回、「環境保全」という、幅の広いキーワードが含まれているため、
下記の文献を参考に環境保全の概念についてお話をしました。
Bryn Green(1996), Countryside Conservation Third edition, E&FN SPON, p1-4.

私も、こういう機会をいただいて勉強させていただいているのですが、特に、今回、印象に残ったのは、環境保全の対象物です。

環境保全とは、計画・管理・実践技術である。
その対象は
・野生生物
・歴史的な文化資源
・景観の風景としての美
とグリーン先生は指摘していました。この考え方は、英国のランドスケープの概念から見た環境保全の考え方に立っており、他の分野からすると、優先順位が異なり、地球温暖化、森林、エネルギーなどの他の文言が入るかもしれません。
しかしながら、持続的な環境の利用という、私達の課題の解決を目指すとき、これらを対象に事業展開を図ることは、審美性を有し、Quality of Lifeとの連環の中で、分かりやすいと思われます。

これらの環境保全活動に関わる、地域づくり・人づくりが、これからの大きな課題であり、
新しい人、関心の無い人を、「体験」、「トレーニング」、「調査」、「交流」を通じて巻き込んでいこう。そのためには、プロとしての環境保全リーダーの技術向上や事業展開を支える、中間支援組織や行政の支援、パートナーシップの模索が必要ですよ、という内容をお話しました。

最後は、少々私のエゴイスティックなまとめ方をしてしまいましたが、こういう機会を通じ、情報化を進められたらと考えています。