森林と市民を結ぶ全国の集い

本日、森づくりフォーラムの坂井さんより、重松先生宛てに標記のイベントを平成19年度に福岡で実施できないかという打診をいただいた。

このイベントは、国土緑化推進機構と森づくりフォーラムが中心に運営を行い、針葉樹人工林のボランティア管理を中心とした市民活動の方々の全国大会である。私も第五回(高知)、第六回(東京)、第七回(広島)と参加させていただき、思いを同じくする人々の顔ぶれに接することができた。合宿型で夜遅くまで飲めるというのが最大の楽しみではあるが、そのトピックも、その時その時に応じて印象深かったものが少なくない。

私にとって、特に、内山節(哲学者)氏の書籍と講演に接することができたことは、ボランティア・コミュニティーを考える、大きな契機となったように思う。また、ペレットストープやボランティア認証制度の取り組みも、これからの活動展開が楽しみな話題でもあった。

本イベントを福岡でという話を聞いて、個人的にも、一度は九州で行う価値は十二分にあると思われる。関東・関西ほど秀でたボランティア活動が量的に少ないという点は否めないが、宮崎のロキシーヒル、熊本のグリーンストック、大分の田島林業、福岡のグリーンヘルパーや夢松原の活動など、多くの成功事例がある。ここ10年の福岡における私の周りを見ても、山村塾、こうのす里山くらぶ、ふくおか森づくりネットワークと新しい取り組みが展開しつつある。このような活動を一度総括したり、九州のネットワークを充実させる切っ掛けとして、このイベントが寄与できる部分は少なくないであろう。さらに、私の志向する景観保全ボランティア活動の強化という点において、その方向性を検討しえる良い機会でもある。このような話はプラスに受け止めたい。

問題は、どのような手続きを踏み、どのような団体が受け入れを行うのかという、実務的な話である。この点について、より明確な情報伝達が行われなければ、良いイベントの企画立案は困難を極めると思われる。この点について、早急な対処を進めることとする。