溜め池のコイ取り

asahiro2008-09-23

今日は地域のため池のコイ取りの日。私はため池のコイ取り行事も、ため池に入るのも、コイを取るのも初体験。息子と古着を着てワクワクしながらお昼に堤防に立ちました。そこには見学もふくめ150人ほどか、「5分前!」という掛声がかかる中、大きな網を持った集団がため池に入り、一斉にコイ取りが始まりました。1分もたたないうちに、「取ったー!」という、高らかな声があちらこちらから聞こえ、コイの入った網が掲げられました。多くは、3、4mもある網で大きなコイが捕獲されていました。昔は、堤防が埋まるほど人がいたとのこと。これで少なくなったと言われることから、当時は、迫力ある行事だったと想定されます。

私は息子と、近所から借りた幅1mぐらいの網をもって、さっそく息子が1匹の小さなコイを網にすくいました。あとはガタリンピックのように、水が引いていくと同時に広がる池の底にピチピチはねる魚を子供たちがとりました。

さて、ご厚意というのか、ご近所さんから生きたコイを2,3匹いただき、家の横の水路の上下に網を設置し、板で水深をあげてコイを放ちました。これをとって食べるということが想像できませんが、とりあえず、泳ぐコイを見ながら、ニシキゴイとはちがう、田舎に暮らす厳しいコイの一生を想いました。

さて、今日印象に残ったシーンは、コイに大声をあげる人々の後ろで、里山を背景に悠々と飛びながらため池の魚をねらうワシ(おそらくトビ)の飛翔でした。

多くのため池が埋められる中、ここには昔ながらの、里地里山の風景を見ることができました。