棟上

asahiro2008-01-19

・家づくり
今日は上棟、昨日の雨と寒さと打って変わり、今日は天気に恵まれました。
上棟は、早朝から大工さんにお神酒・塩・いりこ・米・赤タオルを振舞い安全なお仕事をお願いします。
午前中は屋根の垂木を仕上げ、断熱材を敷きこみ、板を打ち付けてゆきました。
お昼はお弁当を食べて、息子は、手を傷だらけにしながらも大工さんに釘と金槌の扱いを教えてもらい、一日、工作に熱中しておりました。
午後は、貫の打ち込みです。これが伝統木工法の特徴でもあります。在来工法のように筋交いと金具止めで剛構造にするのではなく、貫を何本も柱と柱の間に通します。地震の際は、土壁が当初、剛構造として働きますが、それ以上の力が加わると土壁が壊れ、免震構造となり揺れながら地震力を受けることになります。この貫は、建物の倒壊を防ぐ役割を果たすのです。伝統木工法は、ある意味、RC造やS造と似た特徴を持ちます。
さて、夕方は地域の方々にお声掛けをして餅まきをしました。棟梁と大工2名、私と息子が上にあがり、屋根の四隅に大きな紅白の角餅を供え、お神酒を「おめでとうございます」と言いながらいただき、鬼門から餅をまき始めて、約20kgの袋紅白餅をまきました。
地域の方々には、「ありがとうございます。これからよろしくお願いします。」とあいさつを交わし、私達の顔を覚えてもらいました。上棟式は、大工さん方へのお礼が主の行事ですが、この餅まきは地域にこの家と私達を受け入れていただく大切なご挨拶の場であることを認識しました。このご縁から、様々な地域の情報とお心遣いをいただくことができ、また、これから私達が地域の一員として生活をすることになることを感じました。日本の家づくりの良さを感じた一日でした。